NO.6 「ナイタースキー場」

最近はどこのスキー場も閑古鳥が鳴いているという。スキー人口も半減、新潟県では最盛期の三分の一に減り、どこのスキー場もスキーヤーを呼び戻すのに必死だ。かつては、週末ともなると都心からスキーバスが繰り出し、夜明け前から滑りたい客の希望に応じるためどこのスキー場もナイター照明を備えたほどだ。煌々とした明かりが山のあちこちを染めていた。ここ谷川連邦を背後にする湯沢町ではほとんどのスキー場にナイター設備があり、競い合っていた。が、今では点灯するのは土曜日夜の一日だけというのがほとんどという。
スキーブームの頃は、日本中の山が削られ開発されていった。ブームが去った今は、終日リフトの動かないスキー場もあり次々と閉鎖され、無残な山肌だけを曝している。リフトなどの撤去費用もなく、荒れ果てたまま放置されている所も多い。

☆ナイターで 山眠るとは 昔のこと (1995年・新潟県湯沢町